ShopifyのECサイトに独自ドメインを接続する方法|DNS設定とCloudflare活用の手順
ShopifyのECサイトに独自ドメインを設定するには、ドメインの取得からDNSレコードの設定、Shopifyへの接続確認まで一連の作業が必要です。本記事では、Shopifyへのドメイン接続手順とCloudflareを利用したDNS管理のメリットを、ECサイト開設を検討している担当者向けに解説します。
はじめに:独自ドメインはECサイトの信頼性に直結する

ShopifyのECサイトを新規開設すると、your-store.myshopify.com というデフォルトのアドレスが割り当てられます。この状態のまま運用を続けると、顧客からの信頼確保や検索エンジンへのSEO評価の蓄積において不利になります。
独自ドメインを取得してShopifyに接続することで、ブランドイメージを一貫して打ち出しながら、検索流入も自社ドメインに蓄積させることができます。本記事では、ドメイン取得からShopifyへの接続、CloudflareによるDNS管理まで、担当者が把握すべき手順と注意点を解説します。
独自ドメインの取得
レジストラの選択
独自ドメインはレジストラと呼ばれるドメイン登録サービスから取得します。国内ではお名前.com・さくらのドメイン・ムームードメインが代表的で、海外サービスではCloudflare Registrarがあります。Cloudflare RegistrarはICANN手数料のみで登録・更新できるため、費用面で優位です。
ドメイン費用はTLD(トップレベルドメイン)によって異なります。
.com/.net:年間1,000〜2,000円程度.jp:年間2,500〜4,000円程度.co.jp:年間4,000〜7,000円程度(法人・団体のみ登録可能)
レジストラによって更新料金が初年度と異なる場合があるため、長期運用を前提に更新費用まで確認した上で選択することをお勧めします。
ドメイン名の選び方
ブランド名を含む短くて覚えやすいドメイン名を選ぶのが基本です。登録前に既存商標との競合がないかも確認しておく必要があります。
ShopifyへのDNSレコード設定手順

DNSレコードとは
ドメインをShopifyに接続するためには、DNSレコードの変更が必要です。DNSはドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みで、レコードの設定によってアクセス先のサーバーを指定します。
Shopifyへの接続では主に以下の2種類のレコードを設定します。
- Aレコード:ルートドメイン(
example.com)をShopifyのIPアドレス23.227.38.65に向ける - CNAMEレコード:
wwwサブドメインをShopifyのサーバーshops.myshopify.comに向ける
DNS伝播の待機
DNSレコードを変更してから実際のサイトに反映されるまでには、DNS伝播と呼ばれる時間が必要です。通常は数時間以内に反映されますが、最大72時間かかる場合があります。設定直後にアクセスできなくても、時間を置いてから再確認してください。
Cloudflareを使ったDNS管理のメリット

Cloudflareとは
CloudflareはCDN・DNS管理・セキュリティ機能を提供するグローバルサービスです。ドメインのネームサーバーをCloudflareに変更するだけで、無料プランでも以下のメリットを得られます。
- DDoS攻撃の自動軽減:大量のリクエストでサイトを停止させるDDoS攻撃を、Cloudflareのネットワーク層で自動的にフィルタリングします
- Botのブロック:悪意あるクローラーや不正アクセスをエッジでブロックします
- CDNによる表示速度の向上:コンテンツをCloudflareのグローバルネットワーク上にキャッシュし、世界中のユーザーへの配信速度を向上させます
- 無料SSL証明書の自動発行:
https://によるセキュアな通信が自動で有効になります
ECサイトは顧客の個人情報や決済情報を扱うため、セキュリティ対策は特に重要です。Cloudflareの導入はコスト負担なく講じられる有効な手段のひとつです。
Cloudflare Registrarへの移管とネームサーバー変更の違い
Cloudflareには「Cloudflare Registrar」というドメイン登録サービスもあります。対応TLD(.com / .net / .dev など)では原価でドメインを管理できるため、費用面でのメリットがあります。
一方、.jp や .co.jp などの国別ドメインはCloudflare Registrarが未対応のため、レジストラ自体の移管はできません。ただし、ネームサーバーをCloudflareに変更することはどのTLDでも可能です。これにより、既存のレジストラはそのままにCloudflareのDNS管理・CDN・セキュリティ機能をすべて利用できます。
.jp / .co.jp ドメインの注意点
.jp / .co.jp はJPRS(日本レジストリサービス)が管理する国別ドメインです。Cloudflare Registrarへの移管はできませんが、ネームサーバーをCloudflareに向けることで、DDoS対策・Botブロック・CDN・無料SSL証明書など、すべての機能を同様に利用できます。
.co.jp は法人・団体のみ登録可能で、登録時に資格確認の書類対応が発生する場合があります。
対応内容について
弊社のドメイン取得・接続支援では、以下の作業を行います。
- ドメイン取得の提案・サポート(レジストラ選定・設定)
- DNSレコードの設定(Aレコード・CNAMEレコード)
- Cloudflareへのネームサーバー変更・設定
- Shopifyへの接続確認・動作検証
費用の目安は +3万円 です(.jp / .co.jp ドメインの場合は基本料金 3万円に追加 2万円・合計 +5万円)。ドメイン自体の年間維持費(実費)は別途お客様負担となります。
まとめ
独自ドメインの取得とShopifyへの接続は、ECサイト開設時に早期に対応すべき技術的な手順のひとつです。DNSの設定誤りはサイトにアクセスできなくなるリスクがあるため、設定後の動作確認まで含めた対応が重要です。
Cloudflareをネームサーバーとして利用することで、無料でDDoS対策・Botブロック・CDN高速化・SSL証明書の自動発行を受けられます。.jp / .co.jp ドメインの場合でも、Cloudflare Registrarへの移管は不要で、ネームサーバー変更のみで同様のメリットが得られます。
1mm 開発部
1mmのShopify開発部。Shopify(Liquid)でのECサイト構築・リニューアルの実務で得た知見をもとに、費用・制作事例・運用ノウハウなどの情報を発信している。記事は技術責任者の監修のもとで制作している。
1mm 真鍋
Shopify(Liquid)を用いたECサイト構築から、Next.js・React・TypeScript(当サイトの技術スタック)、Python(Django)、WordPress(PHP)、HTML/CSS まで、フロントエンドからバックエンドまで幅広い開発経験を持つ。これらの実装知見をもとに、Shopify開発に関する記事・制作事例を技術責任者として監修している。
よくある質問
はい。ドメインの取得費用および年間更新費用は実費でお客様負担となります。.com / .net 系で年間1,000〜2,000円、.jp で2,500〜4,000円が目安です。ドメイン取得・接続支援の費用(+3万円〜)とは別の費用です。
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