伊達のくら|飲食店がゼロから立ち上げたShopify牛たんECの事例

11mm編集部
業種
食料品・飲料
ご依頼種別
新規オープン
構築タイプ
一部カスタム
開発目安
約90万円

コロナ禍による来客の落ち込みを機に、EC事業の立ち上げに初めて踏み切った牛たん専門店「伊達のくら」の事例です。創業40年以上の実績を持ちながらEC事業としての実績はゼロからのスタートで、初期予算が限られるなかでいかに立ち上げるかが課題でした。

まずAmazonなどのモールで出品・広告運用から始め、売上と利益を確保したうえでShopify自社サイトの開発費を捻出。テーマカスタマイズで工期と初期コストを抑えながら早期公開を実現し、オウンドメディアで「仙台 牛たん 通販」などの検索流入を積み上げました。EC事業全体の売上が軌道に乗ったタイミングでYouTube広告を組み合わせ、顧客獲得の規模を拡大しています。

外部から資金調達せず、事業が生み出した利益を次のフェーズへ回す段階投資の設計で、リスクを抑えながらEC事業を拡張しています。対象キーワードでの検索順位は現在1桁台をキープ。Webサイト開発にとどまらず、広告運用・マーケティング戦略まで含めたトータルでの支援事例です。

伊達のくら

サイトの立ち上げ・広告運用・メルマガの設計など、ECサイト運営に必要なことを幅広くサポートしてもらっています。EC事業は0からのスタートでしたが、順調に売上が伸び自社の中でも重要な事業に成長しています。

オンライン販売で新たな活路を見出したい

EC事業の全体戦略

「牛一頭からわずか200gしか取れない大トロ牛たん」を看板商品として、オンラインで届ける仕組みをゼロからつくる。Webサイトの開発にとどまらず、広告運用やマーケティング戦略も含めてトータルでサポートしています。

コンサルティング形式でのご支援を希望される場合は、見積りフォームからご依頼後、担当者との打ち合わせにてご相談ください。

まずEC事業で利益を確保し、自社サイトの開発費用を捻出する

モール展開による売上確保

初期予算が限られていたため、まずAmazonなどのモールで出品・広告運用から始めました。

モールを先行させる理由

自社サイトは完成さえすれば利益率が高い反面、開発費の初期投資と集客コストが同時にかかります。事業立ち上げ直後に両方を抱えると、キャッシュフローへの負荷が大きくなります。

モールはすでに集客インフラが整っており、広告を出せば早期に購入者の目に触れられます。Web広告と比較してCPAが低くROASが高い傾向にあり、商品への信頼と購入実績を積み上げながら、売上と利益を確保しやすい構造です。

飲食店としてのブランド認知はあっても、ECとしての実績はゼロからのスタート。まずモールで「売れる商品」という実績をつくることが、次のフェーズへの土台になります。

利益を次のフェーズへ還流させる

モールで確保した利益を原資として、自社サイトの開発費を捻出しました。外部から資金調達せず、事業が生み出した利益を次のフェーズへ回す設計は、リスクを抑えながら事業を拡張するうえで有効な戦略の一つです。

スピードを重視し、低予算で自社サイトを立ち上げる

有料テーマを活用した低予算開発

テーマカスタマイズによる早期公開

Shopify有料テーマを一部カスタマイズする形で自社サイトを開発しました。フルスクラッチ開発ではページ設計・デザイン・実装をゼロから構築するため、公開まで数ヶ月かかることがあります。

有料テーマを土台にすることで工期を大幅に短縮し、初期コストを抑えながら早期公開を実現しています。

Shopifyのエコシステムにはメール配信・ポイント・レビュー収集など多くの公式・サードパーティアプリが揃っており、テーマをベースにすることでアプリとの連携をスムーズに保ちながら、機能を段階的に追加できる柔軟な土台を確保しています。

段階投資でサイトを育てる

立ち上げ時は最低限必要な機能に絞り、EC事業で利益が積み上がるにつれてサイト改善や新機能の追加に充てる再投資サイクルを設計しました。初期の投資額を抑えながら、事業の成長に合わせてサイトを育てていける構造です。

自社サイトへの集客をどのように設計するか

オウンドメディアによる集客設計

Web広告の運用オウンドメディアの両面からご提案を行い、まずはオウンドメディア戦略を選択しました。

Web広告 ― 即効性とROAS管理

Google・Meta広告は設定翌日から流入が始まり、ROAS(広告費対売上)をリアルタイムで管理できます。牛たんギフトは御中元・御歳暮などの季節需要が明確なため、キャンペーン期間に合わせた集中出稿との相性も良い媒体です。

ただし牛たん・ギフト系は競合が多く入札単価が上昇しやすく、予算次第で獲得コスト(CPA)が高くなる傾向があります。

オウンドメディア ― 長期的な集客資産

広告は配信を止めると流入がほぼ止まる「フロー型」ですが、記事コンテンツは検索エンジンに評価されれば長期間にわたって訪問者を集め続ける「ストック型」の資産として積み上がります。

CPAの試算をもとにオウンドメディア戦略を優先し、「仙台 牛たん 通販」「大トロ牛たん ギフト」「御歳暮 牛たん おすすめ」といった購入意向の高い検索キーワードに紐づいた記事を積み上げました。

Googleサーチコンソールでの順位を定期的に確認しながら改善を続けた結果、対象キーワードでの順位はリニューアル後から徐々に上昇し、現在は1桁台をキープしています。

YouTube広告でEC事業全体の売上を加速させる

YouTubeクリエイターとの動画広告施策

EC事業全体で売上が伸び始めたタイミングで、YouTubeクリエイターに依頼して動画広告を制作し、顧客獲得の規模を一気に拡大しました。

牛たんの焼き方や盛り付けなど、食欲を刺激する映像コンテンツはYouTube広告との相性が良く、商品への興味喚起から購入への流れを生み出しやすい特性があります。動画配信と同時に、すでにモールで出品済みだった商品への流入も獲得。

自社サイトへの購入特典を設けることで、モールと差別化した導線を設計しています。

LTVと顧客ロイヤリティを向上させる

飲食店からECへの参入において、リピート購入の設計は収益の安定に直結します。

一般的に既存顧客へのアプローチコストは新規獲得の1/5〜1/10程度とされており、一度購入した顧客は商品への信頼があるぶん、再購入への転換率も高い傾向があります。まず商品を試してもらったあとのフォローをどう設計するかが、LTVを左右します。

ステップメール ― 購入後の体験を丁寧に設計する

ステップメールの自動配信設定

Shopify公式アプリ「Flow」と「Messaging」を活用し、購入日をトリガーにした3段階のステップメール配信を自動化しています。

有料アプリ不要でコストを最小限に抑えながら、購入後の顧客との接点を継続できます。

  • 1段階目:発送直後に、大トロ牛たんの解凍方法と焼き方のコツをお伝えするメール
  • 2段階目:食べ終わる頃を見計らったフォローアップメール
  • 3段階目:もつ鍋セットや牛たんハンバーグなど他商品の紹介メール

大トロ牛たんは初めて購入する方が多く、解凍方法や焼き方を知らずに調理すると本来の旨味が出ない場合があります。

発送直後のメールで「正しい解凍・焼き方」を届けることは、単なるフォローではなく、商品体験の質を守るための設計でもあります。

Klaviyo 再購入フロー ― 離脱前に接点を持つ

Klaviyoを使った再購入促進メール

上述のステップメールが購入直後の初期フォローを担うのに対し、Klaviyo 再購入フローは購入から一定期間が経過しても再購入が見られない顧客を対象にした設計です。

牛たんはギフト需要も高く、御中元・御歳暮といった季節イベントが購入サイクルに影響します。「離脱日」――顧客が次の購入を検討するタイミングを過ぎ、他ブランドへ流れやすくなる日――を商品カテゴリと購入サイクルから設計し、そのタイミングに合わせて今購入するメリットをお伝えするメールを自動配信します。

広告費をかけずにLTVを積み上げられる施策です。

よくある質問

サイト開発だけでなく、事業戦略の設計からサポートしています。この事例ではまずモールで出品・広告運用から始め、売上と利益を確保したうえで自社Shopifyサイトの開発費を捻出する設計を採りました。EC事業全体のトータル支援を希望される場合はご相談ください。