KlaviyoでShopifyの再購入率を上げる方法|F2転換・LTV向上の自動メールフロー設計
初回購入者が2回目を購入(F2転換)するかどうかが、ECサイトの売上構造を大きく左右します。Klaviyo 再購入フローは、発送後の初期フォロー(STEPメール)とは異なり、購入サイクルを過ぎても再購入していない顧客を検知し、離脱日前後に割引クーポンを自動で届けます。Web広告の1/5〜1/10のコストで既存顧客へアプローチできます。
再購入フローとSTEPメールの違い
発送後のフォローアップ(STEPメール)と Klaviyo 再購入フローは、対象とする顧客と目的が異なります。
- STEPメール:商品発送を起点に、到着後フォロー・次回購入の案内を行う(詳細はこちら)
- Klaviyo 再購入フロー:購入サイクルを過ぎても再購入していない顧客を検知し、割引クーポンで呼び戻す
Klaviyo 再購入フローは、発送後の初期フォローは対象としません。購入から一定期間が経過し、次の購入が見込まれる時期に差し掛かった顧客に対して、タイミングを合わせてアプローチします。
なぜ再購入への投資が必要なのか

ECサイトの売上は、新規顧客の獲得だけでは伸ばし続けることが難しくなっています。Web広告のCPA(顧客獲得単価)は年々上昇しており、広告費をかけるほど採算が取れなくなるケースが増えています。
一方で、既存顧客へのアプローチコストは新規獲得の1/5〜1/10程度が一般的な目安です。すでに一度購入した顧客は商品への信頼があるため、再購入の転換率も高くなります。
| 指標 | 新規顧客獲得 | 既存顧客への再購入アプローチ |
|---|---|---|
| アプローチコスト | 高(CPA ¥3,000〜¥15,000以上) | 低(1/5〜1/10が目安) |
| 転換率 | 1〜3% | 20〜40% |
| LTVへの貢献 | 初回購入のみ | 継続的に積み上がる |
F2転換(2回目の購入)を達成した顧客は、その後も継続して購入する可能性が高いことが多くの研究で示されています。既存顧客のリテンションに取り組むことが、ECサイトの利益率を高める上で最も効率的な施策のひとつです。
Klaviyo とは
Klaviyoは、ECサイトに特化したメールマーケティングプラットフォームです。Shopifyとの連携が深く、購入履歴・閲覧履歴・カート放棄などの行動データをもとに、自動でメールを送信するフローを構築できます。
2024年時点で世界15万以上のECブランドが利用しており、特に再購入促進(リテンション)のフロー設計において高い実績を持ちます。メールに加えてSMS・プッシュ通知にも対応しており、チャネルを横断した顧客アプローチが可能です。
離脱日の特定と再購入フロー設計

Klaviyoでは、商品カテゴリや平均購入サイクルをもとに「離脱日」を設定します。
離脱日とは、顧客が次の購入を検討するタイミングを過ぎ、他ブランドへ流れやすくなる日のことです。たとえば消耗品系の商品では、購入から28〜35日後が次の購入判断タイミングになることが多く、この期間を超えると顧客が競合商品へ移行するリスクが高まります。
KlaviyoはShopifyの購入データと連携し、商品別・顧客別の購入間隔を分析できます。この分析結果をもとに離脱日を設定し、離脱日前後に自動でメールを送信するフローを構築します。
再購入フローの構成

フロー1:離脱前リマインド(離脱日の5〜7日前)
「そろそろ在庫が少なくなっていませんか?」などのタイミングに合わせたリマインドメールを送付します。再購入を意識させる最初の接点となります。割引クーポンは付与せず、在庫補充の意識を自然に喚起することを目的とします。
フロー2:離脱日当日(割引クーポン付与)
離脱日に達した顧客へ自動で割引クーポンを送付し、再購入を促します。KlaviyoはShopifyの割引機能と連携しており、フロー内で直接クーポンを発行・配信できます。割引率は商品の利益率に応じて設定し、出しすぎないラインを設計します。
Klaviyo の費用と CRM ツールとの比較
Klaviyoは連絡先(プロファイル)数に応じた従量課金です。ECサイトの顧客規模に合わせてコストを抑えながらスタートできます。
| ツール | 月額費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| Salesforce Marketing Cloud | 30万円〜100万円以上 | 大規模企業向け、高機能CRM |
| Braze | 50万円〜200万円以上 | モバイル対応、ハイエンドCRM |
| HubSpot Marketing Hub(Pro) | 4.5万円〜 | 中小企業向け、オールインワン |
| Klaviyo | 無料〜数万円 | ECに特化。250連絡先まで無料 |
SalesforceやBrazeは大規模企業向けに設計された高機能なCRMプラットフォームです。豊富な機能を備えていますが、月額費用が高く、導入・運用にも専任担当者が必要なケースが多いです。
KlaviyoはECに特化した設計のため、Shopifyとの連携が他のツールと比べて容易です。セグメント・フロー・レポートがすべて購買データと直結しており、専任のエンジニアなしで運用を継続できます。
弊社のサービス内容と費用
費用の目安:10万円(税別・初期構築費用)
以下の内容を一括でご提供します。
- Klaviyoアカウントの初期設定・Shopify連携
- 再購入フローの設計(離脱日の設定・シナリオ設計)
- メール文章制作(フロー内の全メール)
- 割引クーポンの設定・自動付与設定
発送後のフォローアップ(STEPメール)と組み合わせることで、初回購入後のフォローから既存顧客の再活性化まで、一貫したメールマーケティングを実現できます。詳しくはSTEPメール設計・構築をご確認ください。
継続的な改善・A/Bテスト運用はオプションにて別途ご相談いただけます。
まとめ
Klaviyoを活用した再購入フローは、Web広告と比べて低コストで既存顧客にアプローチできる施策です。
- 離脱日前後に割引クーポンを自動で届け、F2・F3転換を促進する
- 新規獲得の1/5〜1/10のコストで既存顧客へアプローチできる
- Klaviyoの月額費用は顧客規模に応じた従量課金で、スモールスタートが可能
既存顧客へのメールマーケティングに取り組んでいない場合、まずKlaviyoの再購入フローを導入し、リピート購入の基盤をつくることをおすすめします。
よくある質問
連絡先数250件までは無料で利用できます。数千件規模では月額数千円〜1万円前後が目安です。顧客規模に応じた従量課金のため、立ち上がり期はほぼ無料でスタートできます。
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